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まるで陽の光が当たるようにあたたかだ… [アヌメ系]

現在放映中のアニメで一番良質なのはやっぱ、『蟲師』ですかね〜。
勿論原作からのファンでしてよ!雰囲気がよく出せてます。音楽がヤヴァイですね!

そこから一番好き(っていうかお勧め)な一話をピックアップ。
「眇(すがめ)の魚(うお)」やりましたね! 1/15OA、第十一回目放送分です。
これ原作は泣きました〜。アニメはまあ、K美さん(母)とかと観てたんで。一人だったら泣いてたわ!

ちなみに、眇(すがめ)というのは、「矯めつ眇めつ(=よく見る)」で使われる「眇め」で、
斜視とか片目という意味があるそうです。ここでは「片目」の意で使われてますな!

(※ネタバレあります!これから読もうor観ようと思ってる人、要注意!!)

これは見てる人は知ってると思うけど、『蟲師』の中でも特殊というか、
『蟲師』という作品のメインテーマ、根幹を成す部分を語っているお話。深いです。(高橋克己風←台無し)
この世界での「蟲と人との関係」はそのまま、
現実の「自然(人以外の動物含む)と人との関係」を言い表せると思うんだけど、
それを主人公ギンコ(幼名:ヨキ)の師匠である、蟲師の「ぬい」の言葉が的を射ている。

「畏れや怒りに目を眩まされるな
 皆ただ それぞれが あるようにあるだけ」

これこそが、「人」と、「それ以外の生物」との在るべき在り方を語っていると云って相違ない。
「どうしてこんな危ない蟲を生かしておくの!?」と問うた、幼いギンコ(ヨキ)にぬいが応えた言葉だ。
現在のギンコはもう、ヨキだった頃の記憶を持たない。ぬいの事も忘れてしまった…筈である。
その「危ない蟲=銀蟲(ギンコ)」によって、
ぬいと、ヨキであった頃の記憶、そしてギンコの片目は、”常闇(トコヤミ)”に変えられ(消え)てしまったのだ。
 
 
そして最近何よりも思ったのは、(何つう題名だったか忘れたけど)
蟲師たちの話を聞き、蟲の話を書物に書き起こすことによって、
自らにかかっている「蟲の呪い」のようなものを祓う少女の話にて。(私は彼女が最もヒロインに近いと思っている)

ここで判るのが、ギンコ以外の蟲師は皆、こんな蟲を倒したという「武勇伝」を語るのだという点。
ギンコの場合、人は無論、蟲をも救おうとする。
これはきっと、師匠である「ぬい」の言葉が、ギンコの中で生きているから。
今の彼はもう失くしてしまった筈の、「ヨキであった頃」の記憶、その中のぬいの生き様だ。
ギンコの蟲師としての在り方は、かつて、ぬいがそうであったように。在る。
 
 
人が殺せない生き物は今や殆ど、いや、全く存在しない。
人類はそれ程に「力」を持ってしまったのだ。”科学の発達”という力を。

大きく言えば、人の手によって絶滅してしまった動物なんかが挙げられるが、もっと身近に、
「気持ち悪いからゴキブリを殺した」「刺されたら痒くなるから蚊を殺した」
それらも、”力がある者の傲慢”にしか過ぎない。
「そんなの他の動物だってやっている」と思うかも知れないが、
自然の生物は自らが生きる為以上の事はしないし、
人間は力を持ってしまったことで、必要以上に命を搾取してしまう、
それ故の「考えなければならない」義務を背負わされた。
それさえ出来ない人類という種は、分不相応な「力」を得てしまったのかも知れない。

我々がここにこうして在るように、他の生物もそれぞれ在るだけ。
それを侵す力は手に入れてしまったとしても、権利は持ち合わせていないのに。
 
 
先の話、ギンコ以外の蟲師が特別邪悪なのではない。
ごく普通の人たちなのだ、私たちと同じくして。寧ろ蟲から人々を助けたいわば英雄だ。

「そういったもの(蟲)たちからは、知恵のある我らが逃げればいい」とぬいは言った。
蟲師たちにとっての「知恵」とは、私たちにとっても「知恵」であり「力」だ。
私たちは確かにそれを持っている。どう使うかは自分次第なのだ。
 
 
 
……クソ真面目に語っちまいました!カーッ
言葉にできるのはホンの数%しかないくらい、色んなことを考えさせる作品です蟲師。

またぬいが渋いんだ、コレ!『蟲師』の中でも屈指のシヴさです。
おばさんなのに。まぁー、かっちょいいオバサンですよ!
早くアニメで観たい話は、目が勝手に動いて出てっちゃうやつですね。(この説明で何人の人に伝わんだろ)
目系の話は恐いですマジで。私目悪いんで。あと記憶系!

リヴとかメッセとかやってる御方!語ってやってくだされい!!


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